視える

心霊・怪談・本当にあった話かもしれない。暇つぶしにどうぞ~。

【本当に視えた話】死んだ祖父が見に来てくれた運動会

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私が小学低学年の時に祖父は急死した。

足の速かった私は翌年の運動会のリレーの選手になった。

きっと祖父も生きていれば、今年もリレーの選手になったことを喜んでくれたと思う。

そんな祖父のことを思い、「じいちゃん、見ててね。一位になるね。」なんて小学生らしい可愛いことを思いながら走った記憶がある。

 

昔の運動会はおじいちゃん・おばあちゃんはもちろん、親戚のおじさん・おばさんたちまでが集まってタバコを吸ってビールを飲みながらワイワイと皆で楽しめる、今だとモラルも何もないような花見の宴会のような運動会が当たり前だった。

 

運動会が終わって父の運転する車で家路につく途中、父が近所の自治会館に荷物を置くために立ち寄った。

私と弟は、車の中で今日の運動会の話をして待っていた。

私「じいちゃんにも見てほしかったね」

弟「うん。じいちゃん見てくれたかな」

なんて言っていると

弟「〇〇(私の名前)!!あれ見て!!」

私「あっ!じいちゃんだ!」

 

亡くなった時に乗っていたトヨタクラウンに肘をつき寄りかかるように立ち、ニコニコとあの優しい笑顔で私たち姉弟を見ている。

でも明らかに祖父は昨年亡くなっている。

それに祖父の車ももう処分していてない。

それどころか、今見えている車もじいちゃんも透き通っている。

まだ小学生の私たちには理解できないことだったけれど、また祖父に逢えてとても嬉しかった。

不思議と体の内側からふわーっと温かい感じがしてきた。

 

弟「あ!!後ろから車くる!!あぶない!じいちゃん!」

車は祖父を避けることなくすり抜けていった。

それでも祖父は優しい顔をしたまま、まだそこに立っている。

ただ、だんだんと薄く消えていきそうな色になってきていた。

 

私「前からも車くるよ!じいちゃん、危ないって!!」と車の窓を叩いた。

正確には叩こうとしたけれど、思うように手が上がらなかった。

 

次の瞬間。

前から来た車は祖父をすり抜け、祖父も消えていた。

会館に荷物を置きに行っていた父も、その直後に戻ってきた。

 

私と弟は、少し興奮気味に父に「祖父が目の前に現れたこと」を話した。

父は「本当かあ。ここにいたのか。お前たちの運動会を楽しみにしてたんだな。見に来てくれたんだな、よかったな。」と言ってくれた。

 

今考えれば私たちの話したことを素直に受け止めて返してくれた父も、何か感じていたのではないかと思う。

 

それから一度も祖父を視たことはない。

きっといい所に行けたんだと思う。

 

視えたけど、怖くないほっこりする話。

 

我が家には他にも色々ホラーな話がたくさんある。

そういう家系なのだろうか。。。