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視える

心霊・怪談・本当にあった話かもしれない。暇つぶしにどうぞ~。

【本当に視えた話】2階に潜むもの

視えた話

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私が中学生の頃、家を建て替えた。

新築ピカピカの家。

子ども部屋はそれぞれ一人ずつ与えてもらっても、まだ部屋は余っていた。

2階にもトイレと洗面台が備え付けられ、これからは夜更かししても1階のトイレに行く必要もなく嬉しかった。

 

嬉しかったのは最初だけだった。

 

 

2階にいると部屋から部屋へ「パキパキ」と音がすることはいつもの事だった。

特にCDラジカセで音楽をかけながら自分も歌っていると、家が鳴ることが多かった。

いわゆる自然現象の「家鳴り」だと思うことにした。

 

自分の部屋を出ると広いホールになっているんだけれど、トイレの隣の部屋あたりからホールの間を何かが行き来する気配を感じるようになった。

まだ何も視えない。ただの気配だけ。

その気配がとてつもなく冷たい感じをまとっている。

冷たい感じが可視化されてスッと通り過ぎる感じ。

いや実際には視えてないのだけれど。

まったくもって不思議な話。

 

そのうちどんどんそれが形をまとっていくのが日に日に感じられた。

「きっと気にしすぎだからだ。」と思うことにした。

兄弟も全く同じように感じていたことを後日知る。

 

ある日それはハッキリと存在を感じさせることが増えてきた。

何者かわからないそれは、毎日その空間にいて、まるで別の次元で生活しているようだった。

ただし向こうには私たちがはっきりと見えているはず、解った上でそこに存在し続けている。

 

嫌な黒く冷たい感じをまとうようになったそれは、どこかから流れてきたものが居座っているのか、私の血縁者なのか、山から下りてきた物の怪なのか。

調べる術はないし、コンタクトを取ろうとも思わないけれど、私たちが居なくなった今でもそこにいる。

帰省するたびに「まだいるんだ」とはっきりとわかる。

でも悪さをするわけではない。

存在を感じさせるだけの不思議なもの。

 

そういえばそれが潜むようになる前に、階段を一気に2階にスーッと登るものを何度も視た。

それが現れるようになってからも視ることが多かった。

何か関係があるのは間違いなさそうだ。

でも絶対確かめない。

 

普段は誰もいない2階から時々誰かが走り回る足音が聞こえるらしい。